アカハラと戦う

関西圏の某地帝大博士後期課程在籍中の大学院生がアカデミック・ハラスメントと戦うブログ

初めての方は,まず,ウチの研究室の酷い実態のアウトラインを御覧ください。
コチラから

山梨大50代女性教授がパワハラ→減給半日(平均賃金の1日分の半額)

 
 
 

パワハラのニュースが上がっていた。

うちの研究室の構図に,いくつか似ている部分があるので,まとめておく。

 

www3.nhk.or.jp

 

記事の概要は以下の通りである。

ハラスメントと認定された教授の問題行為

  • 部下の助教が妊娠中に出血しても学生の指導に当たらせた
  • 助教が流産したと報告すると退職を促す内容の発言をした
  • 感情的な叱責を繰り返し行った
  • 学生の指導を助教に任せ、指導教員としての責任を果たさなかった

ハラスメントを受けた被害者の身体症状

  • 助教は、ことし3月から休んでいる

教授の処分内容

  • 減給半日(平均賃金の1日分の半額*1

 

このニュースから,ウチの研究室に近いと感じたことは,主に次の3つである。

  1. 身体接触を有するハラスメント事案ではないためか,加害者の処分が非常に軽い
  2. モラルのない女性教授による「感情的な」ハラスメント事案である
  3. 証拠をとるためのICレコーダーの重要性

 

1.身体接触を有するハラスメント事案ではないためか,加害者の処分が非常に軽い

まず,ハラスメント関係で,教授が免職になるには,身体接触がなければ難しいであろうということは以前まとめた通りである。今回も,それに該当すると考えられる。

 acahara.hatenablog.com

 

2.モラルのない女性教授による「感情的な」ハラスメント事案である

次に,強調しておきたいのは,今回の教授は「女性」であり,「感情的な」ハラスメントを繰り返していたということである。一般に,女性の方が男性よりも感情を口にしやすいことが知られていることから,感情的な言葉の暴力は,女性教授によるものの方が起こりやすい可能性がある。ウチの研究室でも同様である。一見,人が良さそうであっても何かのきっかけで豹変する可能性があるので,研究室選びの際には,要注意である。

 

3.証拠をとるためのICレコーダーの重要性

最後に,ICレコーダーを携帯することの重要性である。今回のケースでは,被害内容が基本的に言葉によるものであるから(e.g.,退職を促す内容の発言),本当にそのような発言を行ったことを示す客観的な証拠が必要である。被害者の助教は,ICレコーダーで証拠をとっていたと考えられる。一方,精神的苦痛を感じ始めて,ICレコーダーを準備するに至るまでには,録音することのできなかった発言証拠も数々あったはずである。少しでも精神的苦痛を感じる可能性が出てきたらできるだけ早く,ICレコーダーを用意し,常時携帯しておくことが重要である。

acahara.hatenablog.com

 

なお,いくつかのネットコミュニティでは,流産の原因が,パワハラにあるのではないかという考察もなされている。

96 :名無しさん@1周年:2015/12/21(月) 20:37:36.87 id:i3RffUFU0>>1
これ流産したのこの教授のせいじゃね?
間接的な殺人に思える俺はおかしいんだろうが
てか懲戒免職が相当に思えるわ

 

 http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1450697321/

 

助教の先生の容体が非常に心配である。

 

*1:過去の山梨大の懲戒処分に関するプレスリリースによる。国立大学法人山梨大学職員就業規則第73条2号で,減給処分について,1回に減ずる額は平均賃金の1日分の半額を限度とすると定められているとのことであった。